誰がこの世界を変えるのか
それは政治家がするに違いない。
いや、大学教授がするのだろう。
そんなふうに想っていたけれど、どうもそうではないらしい。
考えてみたら、それは当たり前のことなんですよね。
コリン・ウィルソンが言う「アウトサイダー」を、「社会秩序外の人」と捉えるとすれば、政治家や大学教授などの立場は完全なインサイダー。
体制のトップ中のトップにいる人間が、わざわざ自分の地位を低下させてしまうような可能性のある変化を起こそうとするハズがありません。
「野党がいるじゃないか!」
なんて意見も聞こえてきそうですが、現実に変化を起こせないでいる、という点だけでインサイダーだと認められます。カウンターを装うインサイダーとか、むしろインサイドの偉大な功労者と言っていいくらいでしょう。
ということで、その他の存在を探してみるのですが……
経済界のトップなんて言うに及ばず、知識人も評論家も宗教家も芸能人も、さらにはマフィアでさえ、ある種のインサイダーであることを考えれば、なかなかに前途は暗そうなのです。
しかしながら、ほのかに明るい兆しが見えることもあります。
それは二点、
格差の拡大によって底辺層が増えている
若者の消費離れ
という現象です。
経済的な面から見れば、明るい兆しどころか暗黒的な現象なのでしょうが、こと変化という側面から見れば、 その構成予備軍が増えている、と前向きに捉えられるでしょう。
これらの現象は、完全にインサイド側や資本主義側の失策なのでは? と感じています。
というのも、これまでのやり方(インサイド、資本主義的な)をさらに長く維持し続けたいのであれば、これらの人々を文字通り「取り込んで」いかなければいけないのです。
誰か、もしくは何かを持ち上げるために、それ以外のものを切り捨てる、というのは簡単に思いつくことなのですが、それをやってしまうと、結局その持ち上げたものさえ力を失ってしまう。そういう意味でもアウトサイドの人間を増やしてはいけないのです。
しかし、どういうつもりなのか……
目先の利益を得ようとしているのか、あるいは何か他の意図があるのか……
ものすごく(オカルト・トンデモ的に)、深読みの深読みをするならば、「世界は資本主義を終わらせようとしている」のかもしれません。
そう考えなければ、つじつまの合わないことが多くなってきているような気がします。
というわけで、次回以降で、資本主義の終焉について考察していきたいと思います。
※注
ワケ知り顔な感じで書いておりますが、経済学や社会学などの分野は一切学んだことがありません。門外漢です。完全なSF思考で綴っておりますので、間違い・カン違い等あるのが前提として捉えていただきたいな、と思っております。