空想・科学・特異点 

Science Fiction Singularity

トンデモ理論の先にあるもの

 

自分の知らない、あるいは知っていてもその本質まで理解できていない現象なり言葉なりをネットで調べてみる。

いくつかの候補のページを読んでみて、共通しているもの、一般常識と矛盾していないもの、などを「信じるに足る」と判断して採用する。

 

しかし、たまに「おや?」とか「えっ!?」と驚くような解説、説明が展開されていることがあります。いわゆる「トンデモ理論」です。

 

そのほとんどが、一目で閉じたくなるようなシロモノ(内容うんぬんの前に文章自体が破綻している。意味がわからない。理論の裏付けがない。物理・化学法則を無視しているetc……)だったりしますが、中には、読む側の世界をくすぐってくる、とても興味深いモノがあったりします。

 

これが面白いんですよね。

 

 どちらかというと、ネット上よりも「本」として流通しているものの中に「当たり」が多い気がします。

 

分野としては、SF小説はもちろんですが、予言・占い・神秘といったスピリチュアル系がまた濃厚だったりします笑。

 

「本を読む」という入力作業で得られるもの・魅力を、最近ほとんど感じなくなっていて、小説(SF含む)等はほとんど読まなくなったのですが、スピリチュアル系だけは今でもたまに読んでます。

 

そのよく出来たもの―――現実世界の認識とは乖離しているのに、ロジックの破綻をなんとか回避しつつ独自の理論を展開している―――はエンターテイメントとして(たぶんスピリチュアル的にも)一級品なのでは? と感じています。たとえ世間的には議論の的にさえならないようなものだとしても。

 

ガリレオの「地動説」もニュートンの「万有引力」も、最初は「トンデモ理論」として扱われていたことを考えると、その魅力や意味が見い出せるのではないでしょうか。

 

物理法則とスピリチュアル系を同一に取り扱うのは少し乱暴かもしれませんが、いつかそれらに、あるいはそれら以上のものになにか「共通するモノ」が見つからないとも限りません。

 

多くの例を示すまでもなく、本当に重要なモノは「信じがたい、とかバカらしい、と一蹴されるようなものの先にある」ことが多いような気がします。

 

先入観を捨てて。

 

このブログも、そういうモノ―――新しすぎて、あるいは意味不明すぎて、あるいは独特すぎて―――トンデモないモノ、になればいいな、と想っています。