読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

空想・科学・特異点 

Science Fiction Singularity

レーヌ解放宣言

 

「おぉ賢者さま、おられましたか」

「これは首領様、こんな粗末なところに何用ですかな」

「レーヌ達が広場に集まって騒いでおるのです。『待遇を改善しろ』『自由を寄こせ』と」

「ふむ」

「勢いは増すばかりで、もはや暴動寸前なのです」

「……して、首領様はどのように収めたいのですかな?」

「ワシとしては、これまで通り、これまでのやり方で治めたいのだが」

「そうですか……」

「どうしたらいいものか……」

「それでは『レーヌ解放宣言』を出しましょう」

「なんと!? それでは彼らにすべてを譲る、と……」

「『レーヌ解放宣言』を出し、『レーヌ』という名を『勤働者』に変えます。さらにレーヌが携わっていた生業を、レーヌ自身に……いや勤働者自身に選択させるのです。さすれば、彼らも自らの望みが叶えられたと納得するでしょう。その実態はこれまでとさほど変わっておらぬのですが……首領様にとっても満足できるものと思われますが、いかがですかな?」

「うぅむ……完璧ですなぁ! その手でいくことにします」

「しかし、気をつけて。このことに勤働者達が気付く時、これまでのシステムはもうもたなくなり、瓦解していくことでしょうから」

 

 

 

※フィクション物語です

 

 

 

 

 

広告を非表示にする