空想・科学・特異点 

Science Fiction Singularity

キャッシュレス決済の「さらに先の」システムを考えてみる

 

以前のエントリ

キャッシュレス決済のシステムを考えてみる」において

さまざまなシチュエーションにおける利便性を鑑みた結果、

「お財布マイナンバーカード的なものを創ればよい」という見解に達しました。

 

ところが、

実はそのようなシステムはもう既に出来上がっていて、インドにおいて実用化されているということがわかりました。

(「それは既に始まっている」参照)

 

 

こうした方がよい。

こうするべきだ。

 

そうドヤ顔で提示したものや形が既に存在していたという事実。

 

このようなことは

このブログ最大の売りである「SF予想」の沽券にも関わってくるので笑

今回はさらにその先の形を考えてみたいと思います。

 

「その先の形」ということですが、

実はそれについても既にブログの内容として記していて

(「貨幣制度の終焉もしくは変移についての考察①

   「貨幣制度の終焉もしくは変移についての考察②」)

あらためて取り上げるまでもないかもしれません。

 

そこで書かれていることを簡単にまとめると

・現金が数字化する

・貨幣制度が終了する 

ということになります。

 

「現金が数字化する」というのは、そのまま今のキャッシュレス社会(Suica等のプリペイド型決済、QRコード決済、その他)がさらに進行していく、ということを表していて、

 

「貨幣制度が終了する」というのは、貨幣制度そのものが終わりを迎え、このブログで提唱している「順番決定制度」等に置き換わる、ということを表しています。

 

 

ということで……

キャッシュレス決済については

「生体情報を登録したマイナンバーカードに銀行口座を紐づけする」という形をいち早く実現したインドが先頭を走っている、ということになるかもしれません。

 

が、しかし ──── 

 

貨幣制度を終了させた国はまだありません笑。

 

よって

現時点で最も早くその形を模索し

「貨幣制度」に代わる「順番決定制度」を編み出したことにより

このブログの「SF予想」の面目躍如となるのです(ドヤ顔) ←

 

 

はい。

 

まぁ、 おフザケはこの辺にしておき←

ここからは

キャッシュレス決済と貨幣制度の終焉の間の形を考えてみたいと思います。

 

 

キャッシュレス決済の仕組みを高度化させ、現金を数字化(電子化)して扱う場面をさらに増やしていった場合、その先で何に辿り着くのか?

 

これはSFというまでもなく、一般的な予想として

 

「現金いらなくね?」

 

ということになるのではないでしょうか?

 

 

様々な支払いの場面で、現金が登場することなくそれが行えるとあれば、自然と現金(紙幣、硬貨)の存在意義が薄れてくることが予想されます。

 

実際、現時点でも会社間のお金のやりとりや、ネットを経由した個人取り引き等においては、(ほとんどの場合)口座から口座への数字のやりとりがあるだけで、現金は登場しません。

 

それが、実店舗においても、すべて「現金なし」に支払いが完了する、という形が整えば、モノとしてのお金(現金)は必要なくなるのかもしれません。

 

 

ただ、

以前のエントリ

ここで、あえて現金(キャッシュ)の良さを再確認してみる」でも触れたように、

 

災害や事故時、現金なしにどのようにして決済を行うのか?

 

ということについて、前もって完成された形を整えておかなければなりません。

 

 

これもそのエントリで記しましたが、

送電・通信網が破断されている可能性を考慮し

「カードを使用した取引記録用の記憶領域を持った、乾電池式のレジを用意しておく」

というのが、現時点で最も浸透しやすい形かと思われます。

 

この場合、

「支払いの都度、口座から引かれる」という通常時の形ではなく

「いったんレジの中に取り引きの内容を記録しておき、送電・通信網が復旧した後に、それを口座に反映させる」という形になります。

 

 

……ということで

キャッシュレス決済が進んでいくことにより

・現金が登場する機会が減る

・現金が完全になくなり、資産がすべて数字化(電子化)される

・貨幣制度が終了する

といったような形で世界が変化していくのではないのかな、とSF的に予想しておきます。

 

 

さて……

 

以前から

キャッシュレス決済に関して

マイナンバーカードに生体情報を登録して銀行口座と紐づけすればよい」

といったようなことを提唱してきたわけですが、

実は

日本においても

随分と前から

マイナンバーカードを銀行口座と紐づけする」ということは決まっていたようです。

 

 

マイナンバー、銀行口座と結びつけ 改正法が成立」(2015.9.3 日本経済新聞 電子版)

 

一部抜粋します。

 「 日本に住む全ての人に割り当てる税と社会保障の共通番号(マイナンバー)の利用範囲を広げる改正マイナンバー法が3日、衆院本会議で可決、成立した。マイナンバーの導入は2013年成立の法律で決まっており、今回の法改正ではマイナンバーと銀行口座を結びつけられるようにするなどの対応をとった。」

 

2013年にマイナンバー制度の開始が決定され、

2015年にマイナンバーと銀行口座の紐づけが決定(任意)され、

今年の1月からその運用が開始されているそうです。

 

また、

まだ法律では定まっていないものの

マイナンバーと銀行口座の紐づけ(任意)が開始されてから3年後をめどに、紐づけの義務化が検討されるみたいです。

 (内閣府 マイナンバー (7)今後のスケジュール等)より

 

 

けっこう以前からそういうことは決まっていたのですね。

勉強不足で知りませんでした……。

 

 

さらに……

これとは別に

キャッシュレス決済について 

新たな仕組みが生まれ始めているようです。

 

リキッド、イオン銀行で生体認証システム提供」(2017.11.27 日本経済新聞 電子版)

 

一部抜粋します。

「 生体認証技術を開発するリキッド(東京・千代田、久田康弘社長)は27日、イオン銀行のATMで、指紋と静脈を使った本人確認システムの提供を始めた。キャッシュカードを使わずに現金の引き出しや入金ができる。」

 

以前のエントリ

ここで、あえて現金(キャッシュ)の良さを再確認してみる」でも、ほんのわずかに触れましたが、

 

「銀行口座と生体情報を紐づけしておけば、カードすら必要なく、生体情報のみでお金をおろせる」

 

ということになります。

 

当該のエントリでは、凄いことに気付いた、というような感じになっていますが、実際はそれも既に形になっていたみたいです………

 

 

この新たな取り組みをわかりやすく示せば、

今までは

 

銀行口座 ──── ATM ──── キャッシュカードを持ち、かつ暗証番号が一致(本人と認定する) ──── お金

 

という形になっていたものを、

生体認証を利用する形に変えると

 

銀行口座 ──── ATM ──── 生体認証(本人) ──── お金

 

ということになります。

 

 

前者の場合、

「キャッシュカードを持っていて、その暗証番号を知っている人」を「その銀行口座の本人と認定する」わけですが、実際は本人でない場合もあり得ます。

 

事実、そういった認定のしかたを悪用した詐欺事件が(多々)発生している、ということを踏まえると、そのシステムの限界が見えてくることとなります。

 

しかし

後者の場合、

生体情報をそのままチェックすることにより、本人以外の誰かがなりすますことができなくなるのです。

 

指紋と静脈のダブルチェックということで

「その部分だけ持ち歩いてなりすます」といったこともできないでしょう。

(手のひらの血管を一本一本人工心臓につないで……とか、さすがに…………

 いや、いつかハリウッドのSF映画で映像化される、ということをSF予想しておきます笑)

 

 

というわけで、

報道等では日本のキャッシュレス化は遅れている、ということが伝えられますが、意外にも日本でも新たな形が創られているみたいです。

 

ただ、

このようなことを私企業がやると、企業ごと、あるいは企業グループごとに「登録作業」をしなければならなくなるという、極めて面倒な形が発生してしまいます。

 

SF予想するまでもないのですが

そのせいで、全体的なキャッシュレス化があまり進まなくなってしまう恐れが出てくるのではないのかな、と感じます。

 

 

上記のことを、わかりやすく式化すれば

 

銀行口座(生体情報) ──── マイナンバー ──── 本人

 

といった形になるわけですが、

その生体情報の取り扱い位置をひとつずらすだけで

 

銀行口座 ──── マイナンバー(生体情報) ──── 本人

 

となり、

いちいち

一企業、もしくは一企業クループごとに生体情報を登録することなく、一度の登録でさまざまなサービスを受けられることになるのです。

 

マイナンバーと銀行口座の紐づけが既に実行されていることを考慮すれば、「それ(生体情報)を銀行側が持つのか国側が持つのか」といったようなことに関して、そこまで議論されることもないのではないでしょうか?

 

というよりも

むしろ国側で一元的に管理した方がいいのかもしれません。

 

というのは、

このような形で民間企業がそれぞれ個人の生体情報を持った場合、流出の危険性が非常に高まるからです。

 

これは、これまでも「クレジットカード番号の流出」などで見られた現象なのですが、

それと同様に

個人の生体情報が

「ハッキングされて盗まれる」

「従業員が持ち出して売る」

といった形で利用されてしまう恐れが高まってしまうのです。

 

 

また、 

一民間企業で生体認証を取り扱うのではなく、マイナンバー側(国側)でそれを取り扱うべきであることの例として、さらに

 

本人特定が必要なサービスすべてにおいて(国、民間問わず)、一元化されたものを利用すればよい

 

ということが挙げられます。

 

この場合の「一元化」とは、管理のしやすさからいうものではなく、利用のしやすさからいうものです。

 

 

マイナンバーの利用法としては、

内閣府 マイナンバー (7)今後のスケジュール等」にも記されてありますが

・オンラインバンキング

・健康保険証としての機能

などが挙げられています。

 

また、この他に

・課金が発生するようなアプリにおける本人確認

・チケット確認が必要な場面(コンサート、電車・飛行機搭乗時等)における、入場・搭乗権利の確認

・免許証としての機能

・(いずれは)パスポートとしての機能

などが考えられますが

 

マイナンバーと生体情報を紐づけ

それを各々のサービスにおいて利用するという形にすると

これまで必要不可欠だった、本人やその権利を示す現物がいらなくなります。

 

お金をおろす際の「クレジットカードやキャッシュカード」も

病院へ行く際の「健康保険証や診察券」も

コンサートへ行く際の「チケット」も

どこかへ移動する際の「切符や搭乗券、プリペイド型カード(Suica等)」も

運転する際の「免許証」も

海外旅行時の「パスポート」も

 

すべて生体認証によって置き換えることができます。

 

何らかの現物一切なしに、ノータイムで本人確認がなされるのです。 

 

 

忘れたり

なくしたりすることで

激烈な損害(お金、時間、労力、気力等々……)が発生するモノがあります。

 

待ちに待ったコンサートなのにチケットを忘れた

さぁ今から、といった時に搭乗券が見当たらない

出国審査時にパスポートを忘れたことに気づいた

 

……想像するだけで鳥肌が立ってくるような場面ですが

生体認証が導入された世界では、自分自身が「本人及びその属性を示すもの」となって、それらの権利を行使できるのです。

 

(逆に、それだけ大きな利便性があるがゆえに、システムダウン時は阿鼻叫喚の光景が展開されることになる、ともいえますが………)

 

 

というわけで……

 

以上のことにより

キャッシュ(現金)レスな世界の進展とともに

その他のさまざまな「現物レス」な世界が展開されていく

ということをSF的に予想し、今回の更新を終わりにします。