ママはCMを見て車を買う
ママ「ねぇパパ、ほら、テレビ見て」
パパ「ん?」
ママ「あの車素敵! 買いましょうょ」
パパ「うむ、良さそうだね。明日ディーラーに行って買ってこよう」
……などという風景があるかどうかはわかりませんが、これからの世界では、コマーシャルとその広告主の関係が変ってくるのでは? と思っています。
企業がCMやスポーツの協賛として支出しているお金は、実質的には商品価格に「上乗せ」された部分から捻出されているといえるでしょう。
IR情報や有価証券報告書、それでわからなかったら実際に株主になって総会等で聴けば、それらに費やした額がわかるハズです。それを公けに調べ、比較するサイトが現れたりして……なんて感じてます。
「同じモノなら広告費の少ない企業の方がお得です」
というような見出しと共に。
実際にこういう動きが出てくれば、企業側は渡りに船と広告費を減らすでしょう。
それにより商品価格が下がれば、当然売れ行きも良くなるハズですから。
ただし、広告費が減れば、その恩恵を受けていた側―――新聞やテレビ等のマスコミ―――も黙っていないでしょう。
「交通事故死亡者数が―――」
「アルコール中毒患者数が―――」
といった感じのネガティブな報道が増えると思われます。
しかし、そういったことは既に織り込み済み、ということで「だから何?」とばかりに読者・視聴者にスルーされる、と予測します。
企業は、マスコミ側を見ているのか、購買者側を見ているのか、かなり厳しく問われる時代が来るような気がしています。