空想・科学・特異点 

Science Fiction Singularity

2017-01-01から1年間の記事一覧

与配主義における経済の流れや価値の捉え方について

与配主義とは 共産主義においては独裁と規制、資本主義においては競争と奪い合いによって構築されているシステムを、「より多く与えたり配ったりした存在(個人・会社等)が、より多くの利益を受けられる」というシステムにしたものが「与配主義」となる。 …

資本主義がその形を変える時 ──── それは2021年かもしれない

2015年の4月1日から、このブログを始めましたが、その最初期のエントリに「資本主義の終わりとその次に来るモノ」というものがあります。 以下はその一部抜粋です。 (※冒頭の「それ」という代名詞は「資本主義」を指しています。) 「個人的には、も…

「競争」で良くなる時代が終わりつつある

長い期間に渡り、日本の経済政策を担ってきたある人(国会議員、民間議員、大臣、経済戦略会議委員等経験者)は 「競争こそ正義!」 といったニュアンスのことを、様々な時に、様々な媒体で話しているそうです。 (文末が伝聞形式なのは、実際にそう言ってい…

「失われた20年」だからできること

「失われた20年」という言葉があります。 Wikipediaによれば 「失われた20年(うしなわれた20ねん)とは、日本経済が安定成長期終焉後である1991年(平成3年)3月から約20年以上にわたり低迷した期間を指す語である」 とのこと。 現在は201…

消費税ではなく逆消費税にする。ただしアレはなくす。

このブログで「与配経済」が唱えられたことにより、既に資本主義はその役割を終えたわけですが(←少なからぬ誇張アリ)、それでも、まだ延命する方法がありそうなので、今回はそれについて考察したいと思います。 現在の消費税率は8%ですが、いつか10%…

ぼくの かんがえた さいきょうの けいざいシステム

ひとに なにかを うる ことで もうける しほんしゅぎ より ひとの じゆうや よくぼうを おさえることで なりたつ きょうさんしゅぎ より ひとに なにかを あたえて くばって もうける よはいしゅぎ(与配主義) の ほうが きわめて こうりつのよい しゃかい…

マルクス、ケインズ、そして……  資本主義の次のシステムはこうなる! かも

ちょうど2年前の今日、2015年の4月1日にこのブログがスタートしました。 以来ずっと「前置き」みたいなことを書いて来ましたが、そろそろ「本題」に入ってもいいような気がしてきたので(前置き長っ!)この更新以降、それについて触れていきます。 …

今までとは「逆の世界」の可能性

ここ最近のブログにおいて、共産主義と資本主義、それぞれの問題点を挙げてきました。 それらから感じるのは、これまでの世界を形作ってきたこのふたつのシステムは、どうも完璧には程遠い存在なのではないか、ということです。 これらふたつのシステムがど…

経済や社会はどう変わっていくのか? これまでのまとめ 1

ブログは手軽に書けるのが魅力ですが、以前に書いた記事が参照しづらいという欠点もあります。 そこで、これまでに書かれた内容のうち、重要な部分のまとめを定期的に差し込んでいきたいと思います。 以下はSF的考察に基づく予測です。 ここでいうSF(Scienc…

「お金を持っている人が必ずしもエライわけではない」という問題

今回は、以前のエントリ(「共産主義と資本主義の失敗は目指すベクトルを間違えたから」)の中で、資本主義の問題点として挙げられた「お金を持っている人(会社)が必ずしもエライわけではない」ということについて考察してみます。 このトピックには、ふた…

儲ける先がなくなる時

前回の更新「誰かが儲ける時、他の誰かは奪われている」で書いたこと、 「儲けている誰か」が貯め込んだり、どこかに隠したりすることで「その儲けに協力した側の存在」は力を失っていきます。 皮肉なことに、そのことによって、今度は「儲けていた側」がそ…

誰かが儲ける時、他の誰かは奪われている

今回は、「儲ける」ということがどういうことなのか考えてみたいと思います。 製造業において、ある製品を作る時にかかった費用(材料費、設備投資費、光熱費、家賃、人件費等)を「原価」といいますが、これに価格を「上乗せ」した部分が「儲け」にあたりま…

ブッダの苦行は必要なかった  のか?

ここのところずっと、経済・社会システムの考察ばかりしてきたので、ここで別の話題に触れてみたいと思います。 べつの話題とは 「ブッダの修行は必要なかったのか?」 というものです。 なぜ今それを? 書いてる当人もまったく意味がわからないのですが、最…

共産主義と資本主義の失敗は目指すベクトルを間違えたから

前回の更新(共産主義も資本主義も人の為には存在していない)で、共産主義と資本主義の双方で共通している問題点を考察しました。 それは、端的に表せば 「共産主義も資本主義も、個人の幸せとかどうでもよくて、自分自身(そのシステム、体制)が続いてい…